【2025年最新版】鞍馬寺の紅葉｜見頃・アクセス・ライトアップ・駐車場完全ガイド

鞍馬寺の紅葉2025｜見頃はいつ？どんな色づきになる？

例年の見頃時期と気候による違い

鞍馬寺の紅葉は、京都の中でも少し遅めに見頃を迎えるのが特徴です。標高が高く山間部に位置しているため、11月中旬から下旬がピークとされています。ただし、毎年の気候によって見頃は前後します。暖かい年は紅葉が遅れ、逆に冷え込みが早い年は早まる傾向があります。2025年の見頃を予想するには、9月から10月の気温推移がカギ。特に朝晩の気温差が大きいほど、色づきが鮮やかになると言われています。京都市内よりも2〜3度気温が低くなることが多いため、紅葉の色合いもより深く、美しいグラデーションが期待できます。

訪れる時期としては、11月15日〜25日頃が例年最も美しい時期。日差しが柔らかくなってくるこの時期は、赤やオレンジ、黄色に染まったモミジが境内全体を包み込み、まるで絵画のような風景が広がります。特に本殿金堂前や、奥の院参道のもみじトンネルは、見逃せない撮影スポットです。

鞍馬寺の紅葉が人気の理由とは？

鞍馬寺が紅葉の名所として注目される理由は、自然と神秘が融合した独特の空気感にあります。標高410mの鞍馬山全体が境内となっており、木々に囲まれた参道や山道を歩きながら、紅葉を全身で体感できるのが魅力です。紅葉だけでなく、古の修験道の雰囲気を残す霊気漂う空間が訪れる人を魅了します。

また、鞍馬寺は「牛若丸（源義経）ゆかりの地」としても知られ、歴史好きにも人気のスポット。本殿に至るまでの道のりに点在する歴史的な石碑や像も紅葉に彩られ、まるで物語の世界に入り込んだかのような感覚になります。その神聖な雰囲気と秋の紅葉が組み合わさることで、ただ美しいだけでなく、心が洗われるような体験ができるのです。

標高による色づきの特徴と見どころ

鞍馬寺の紅葉の魅力の一つが、標高によって異なる色づきのグラデーションです。山門付近では緑が多く残っていても、山を登って本殿や奥の院に近づくにつれて、赤や橙に色づいた木々が出迎えてくれます。この“徐々に染まる”感覚が、他の紅葉スポットでは味わえない醍醐味です。

とくに見逃せないのが、仁王門から続く「九十九折（つづらおり）」の参道です。杉林と紅葉が織り交ざり、静かに色づく風景は、まさに幻想的。また、途中の「由岐神社」周辺や「義経堂」付近では、紅葉と苔の緑のコントラストも美しく、カメラ好きにはたまらないスポットです。標高差を活かした色彩の変化が楽しめるため、ぜひ山頂まで歩いてみましょう。

2025年の見頃予想と気象傾向

2025年の秋は、現在の予報によれば平年よりやや冷え込みが早くなる可能性があるとされています（9月時点の長期予報による）。これにより、鞍馬寺の紅葉は例年より数日早く色づき始める可能性があり、11月10日頃から見頃入りする可能性があります。

紅葉の見頃を最大限楽しむには、訪れる10日前後の京都の気温と天気予報をチェックするのが重要です。最低気温が10℃を下回る日が続くと、急激に色づきが進みます。また、朝方の冷え込みが強いほど鮮やかになる傾向があるため、訪問のタイミングを見極めるには気象アプリや京都観光ナビの紅葉速報を活用すると良いでしょう。

見頃を逃さないための計画の立て方

紅葉のピークは意外と短く、タイミングを逃すと落葉や色あせが始まってしまいます。見頃を確実に楽しむには、訪問の2週間前から現地情報をチェックし、柔軟に予定を立てるのがポイントです。

例えば、平日と週末で混雑具合も大きく異なるため、可能であれば平日の午前中を狙いましょう。また、公共交通機関を利用する場合は叡山電鉄の時刻表も確認し、アクセスのスムーズさも計画に入れておきたいところです。計画に余裕があれば、近隣の貴船神社などと組み合わせて「1日紅葉巡りプラン」とするのもおすすめです。

鞍馬寺へのアクセス方法｜電車・バス・徒歩ルートを完全ナビ

叡山電鉄でのアクセスが一番便利な理由

京都市内から鞍馬寺へアクセスする際、一番便利でスムーズなのが「叡山電鉄」を利用するルートです。叡山電鉄の「出町柳駅」から「鞍馬駅」までは、乗り換えなしで約30分とアクセスも簡単。しかも、途中の車窓からは徐々に山あいの風景へと変わっていく景色も楽しめるため、まさに小旅行気分を味わえます。

紅葉の時期には、沿線の「市原駅」〜「鞍馬駅」間の車窓も絶景スポット。特に人気の「もみじトンネル」では、車内の照明が消されて幻想的な紅葉のトンネルを通過する演出があることもあり、乗っているだけで秋の美しさを満喫できます。鞍馬寺の山門までは鞍馬駅から徒歩5分程度とアクセスも抜群なので、初めて訪れる方にもおすすめです。

京都駅から鞍馬寺までのおすすめルート

京都駅から鞍馬寺へ行くには、いくつかのルートがありますが、最もスムーズで迷いが少ないのは「JR奈良線 → 京阪電車 → 叡山電鉄」を使うルートです。以下に詳しい行き方をまとめました。

1. 京都駅 → JR奈良線「東福寺駅」（約2分）

2. 東福寺駅 → 京阪本線「出町柳駅」（約20分）

3. 出町柳駅 → 叡山電鉄「鞍馬駅」（約30分）

乗り換えは2回必要ですが、時間帯によっては非常にスムーズに接続できるため、所要時間はトータルで約1時間弱。交通系ICカード（ICOCAやSuicaなど）も使えるので、チケット購入の手間もなく、快適に移動できます。

紅葉シーズンの週末は、出町柳駅や叡山電鉄が混み合うこともあるため、朝早めの時間に出発するのがおすすめ。特に叡山電鉄の「展望列車・きらら」に乗れると、車窓からの紅葉が一層楽しめます。事前予約は不要ですが、先頭・最後尾の展望席は人気なので、発車15分前には並んでおくと安心です。

バス利用のメリット・デメリット

京都市バスや京都バスを使って鞍馬寺へ行くことも可能ですが、時間帯や季節によっては注意が必要です。京都駅からバス1本で行くルートはないため、乗り換えが必須になります。

一般的なルートは次のとおりです。

• 京都駅 → 地下鉄烏丸線「国際会館駅」→ 京都バス52・55系統 → 鞍馬駅前

バスを利用するメリットとしては、「国際会館駅」から鞍馬エリアまでは自然豊かな景色を楽しめること。ただし、紅葉シーズンは道路が大変混雑するため、バスの到着が遅れるリスクがあります。また、山道に差し掛かると揺れも大きくなるので、車酔いしやすい人にはあまりおすすめできません。

電車と違い、座れないことやトイレの心配もあるため、小さなお子様連れや高齢の方がいる場合は、できるだけ電車利用を選ぶほうが安心です。

紅葉シーズンにありがちなアクセスの落とし穴

鞍馬寺の紅葉時期には、アクセスに関していくつか「落とし穴」があります。特に気をつけたいのが以下の3点です。

1. 叡山電鉄の混雑と臨時ダイヤ
   　紅葉シーズンには叡山電鉄が特別ダイヤになることもあり、発車時間が通常と異なる場合があります。必ず事前に公式サイトでダイヤを確認しましょう。

2. 交通渋滞によるバス遅延
   　鞍馬街道は狭く、車両のすれ違いも大変なため、土日祝の午後は渋滞が発生しやすくなります。バス利用の場合は、時間にかなり余裕を持って移動しましょう。

3. 帰りの叡山電鉄が大混雑
   　夕方になると、紅葉を見終えた人々が一斉に駅に向かうため、鞍馬駅は大混雑。特に16時以降は1〜2本見送らないと乗れないケースもあるため、時間に余裕を持って行動するのが大切です。

スムーズに移動するための時間帯のコツ

紅葉シーズンに鞍馬寺を訪れるなら、午前8時〜10時の到着を目指すのがベストです。この時間帯なら、叡山電鉄もまだ比較的空いており、駅や参道も混雑を避けてゆっくりと紅葉を楽しめます。

一方、帰りの時間も計画的に設定することが大切です。可能であれば、15時頃までに鞍馬寺を出発するのが理想。16時を過ぎると、帰りの叡山電鉄や京都市内の交通が混雑してくるため、帰路での疲労感が増します。

混雑を避けたいなら、**平日（特に火曜・水曜）**の訪問もおすすめ。観光客が少なく、ゆったりとした時間を過ごすことができます。スマートに移動して、ストレスのない紅葉旅を楽しみましょう。

駐車場事情と混雑回避術｜車で行くならここに注意！

鞍馬寺周辺の駐車場はある？ない？

鞍馬寺には参拝者専用の大きな駐車場はありません。そのため、車で訪れる際は近隣の民間駐車場を利用する必要があります。特に紅葉シーズンは駐車場が満車になりやすいため、早朝に到着するのがポイントです。

鞍馬駅の周辺には、数は多くないもののコインパーキングが点在しています。ただしどれも収容台数は少なく、午前10時を過ぎると満車になるケースが大半です。週末や祝日は特に混雑するので、公共交通機関を使う方が無難ですが、どうしても車で行きたい場合は、平日または早朝に行動を開始するようにしましょう。

鞍馬駅周辺のおすすめ駐車場3選

鞍馬寺に車で訪れる際、鞍馬駅周辺にある小規模な駐車場を利用するのが一般的です。駅から徒歩5分以内の距離にいくつかありますが、数が少ないため事前に場所と特徴を知っておくと安心です。以下は特におすすめの3つの駐車場です。

1. キョウテク門前町パーキング
   　鞍馬駅から徒歩2分の好立地にあり、参道までもすぐ。小規模ながらも利用しやすく、料金も比較的良心的。ただし、台数は5台以下とかなり少ないため、朝早めに到着する必要があります。

2. タイムズ鞍馬寺前駐車場
   　観光用に整備されたコインパーキングで、24時間営業。駅から徒歩約7分で、紅葉シーズンには満車になることも多いですが、運がよければすぐ入れます。料金は平日と休日で変わることもあるので、事前確認が推奨されます。

3. 鞍馬温泉駐車場（温泉利用者向け）
   　鞍馬寺と合わせて訪れる方におすすめなのが、鞍馬温泉の駐車場。日帰り入浴とセットで駐車することができるため、紅葉観賞とリフレッシュを両立できます。ただし、駐車だけの利用はできないので要注意。入浴を予定している場合に限って活用できます。

これらの駐車場はいずれも台数に限りがあるため、「確実に停めたいなら早朝7～8時には現地到着」を目指しましょう。スマホでリアルタイム空車情報が確認できるサイト（タイムズやNAVITIMEなど）を活用するのも有効です。

紅葉シーズンの駐車場混雑事情

紅葉の時期になると、鞍馬寺周辺の道路は観光客の車で非常に混雑します。特に11月の土日祝日は、午前9時を過ぎると鞍馬街道が渋滞し始め、10時前には駐車場が満車になることも珍しくありません。

また、鞍馬駅周辺の道路は道幅が狭いため、対向車が来るとすれ違いに時間がかかり、全体の交通が滞る原因になります。このため、遅い時間に到着すると「鞍馬寺に近づけない」「駐車場が満車でぐるぐる回る羽目になる」といった事態が発生しやすくなります。

紅葉狩りのピーク時期には、交通規制がかかることもあります。現地の状況は、京都市や鞍馬寺の公式サイト、あるいは交通情報アプリ（Yahoo!カーナビなど）を活用してチェックしましょう。混雑を避けるには、やはり「朝の7〜8時台に到着」がベストです。

朝イチで行動！満車を避けるタイミング

紅葉シーズンに車で鞍馬寺へ行くなら、「早朝行動」がとにかく重要です。朝7時台には到着しておくことで、スムーズに駐車でき、周囲の混雑にも巻き込まれずに済みます。

また、朝の時間帯はまだ人出も少なく、静かに紅葉を楽しむことができます。澄んだ空気と朝日を浴びたモミジの赤は一段と鮮やかで、写真撮影にも最適。昼前には帰る人も増えてきますが、その頃には交通渋滞が始まるため、朝のうちに参拝と散策を終え、早めに帰路につくプランがおすすめです。

特に週末や祝日は、9時前にはすでに満車になることもあるため、現地で駐車場探しに時間を取られることのないよう、事前に最寄りの候補を複数リストアップしておきましょう。Googleマップで「鞍馬寺 駐車場」と検索してピンを打っておくと便利です。

駐車場が満車だった場合の裏ワザルート

万が一、鞍馬駅周辺の駐車場がすべて満車だった場合の「裏ワザ」も押さえておきましょう。おすすめは、貴船口駅近辺の駐車場に停めて電車で鞍馬駅へ戻る方法です。

叡山電鉄「貴船口駅」周辺にもいくつかの駐車場があり、鞍馬に比べてやや混雑が緩やかです。貴船口駅から1駅乗って鞍馬駅に向かえば、あとは歩いてすぐ。往復で電車を使う手間はかかりますが、混雑に巻き込まれるよりも遥かにスムーズに動けます。

また、時間に余裕がある方は、市原駅周辺の駐車場も検討してみてください。市原から鞍馬まで電車で20分弱と少し離れますが、観光地化していないため駐車場の空きがあることも多いです。

事前に複数の駐車場候補を調べておき、スマホにナビ設定しておけば、現地で慌てずに対応できます。臨機応変な行動が、秋の鞍馬を快適に楽しむコツです。

ライトアップはある？鞍馬寺の夜の紅葉事情

鞍馬寺でライトアップは開催されている？

2025年の紅葉シーズンにおいて、鞍馬寺自体で公式にライトアップが予定されているという情報は現在のところ確認されていません（2025年9月時点）。過去の年を見ても、鞍馬寺は日中の参拝時間（9:00〜16:15）を守る形での開門が基本で、夜間拝観やライトアップは常設されていない状況です。

そのため、ライトアップを目的に訪れる場合は注意が必要です。もし「夜の紅葉も楽しみたい」という希望があるなら、近隣の貴船神社や貴船エリア全体のライトアップイベントをセットにした訪問を計画するのが現実的です。鞍馬寺はあくまで昼の紅葉観賞スポットとして認識しておきましょう。

夜の鞍馬寺を楽しむための準備と注意点

鞍馬寺では公式なライトアップは行われていませんが、秋の夕暮れ時に訪れると、日が沈む頃の静かな雰囲気の中で、幻想的な紅葉を見ることができます。とはいえ、山の中に位置するため、日没後は非常に暗くなり、安全面に配慮した準備が必要です。

まず必須なのは懐中電灯またはスマートフォンのライト機能。参道や山道は照明が少なく、足元が見えにくいため、転倒を防ぐためにも明かりの確保は重要です。また、道中は滑りやすい石段や未舗装の部分もあるので、スニーカーなどの滑りにくい靴が安心です。

さらに、気温にも注意が必要です。鞍馬山は市内よりも気温が3〜5度ほど低く、秋の夕方以降は一気に冷え込みます。防寒対策として羽織れる上着やマフラーなどを持参すると快適に過ごせます。

もう一つ大事なのは時間管理。鞍馬寺の本殿は16:15に閉門となるため、夕暮れの紅葉を楽しみたい場合は、15時ごろまでには山門をくぐるようにしましょう。それ以降に到着すると拝観できない可能性があります。奥の院方面はさらに歩く時間が必要なので、時間配分には特に注意しましょう。

近隣でライトアップされるスポットとは？

鞍馬寺自体でのライトアップがない分、夜の紅葉を楽しみたい方は、**鞍馬寺から徒歩または電車で行ける「貴船エリア」**に足を延ばすのがおすすめです。

中でも有名なのが、貴船神社のライトアップ（紅葉と灯りの路）。例年11月初旬から下旬にかけて開催されており、夜間特別拝観とともに境内が美しくライトアップされます。石段に並ぶ灯籠と、紅葉が織りなす光のアーチは非常に幻想的で、カップルや観光客にも人気のスポットです。

また、貴船エリアの飲食店や宿泊施設でもライトアップイベントを連携して行っていることがあり、街全体が紅葉ムードに包まれます。鞍馬から貴船までは「鞍馬山のハイキングルート」または叡山電鉄で1駅（貴船口）。徒歩での移動なら山越えとなるため、ライトアップを見るなら電車移動が無難です。

2025年も例年通りの開催が予想されますが、詳細は10月頃に公式サイトで発表されるので、事前にチェックしておきましょう。

鞍馬・貴船エリアで幻想的な夜を体験

鞍馬と貴船をセットで巡ることで、昼と夜の紅葉を1日で楽しむことができます。たとえば、午前中に鞍馬寺で色づき始めたモミジを堪能し、午後にゆっくり奥の院を散策。その後、夕方から貴船に移動して、ライトアップを満喫するという**贅沢な“紅葉満喫コース”**が実現します。

このルートを選ぶなら、移動時間の目安を把握しておくのが大切です。鞍馬寺から貴船神社まで徒歩で移動する場合、鞍馬山越えで約1時間〜1時間半かかります。途中は山道で照明もなく、足場が悪いので、ライトアップの時間に合わせるには早めに移動を開始する必要があります。

一方、叡山電鉄を使えば、鞍馬駅から貴船口駅まで1駅で約3分。そこから貴船神社までは徒歩約25分ほど。道中の川沿いの道も秋らしい風景が続くため、夕暮れ時には特におすすめです。貴船での夕食や温泉も楽しめるので、宿泊を視野に入れてプランニングするとより充実した旅になります。

夕方からの紅葉巡りプラン例

鞍馬寺と貴船神社を両方巡る“紅葉フルコース”プランの一例を紹介します。日帰りでも可能ですが、宿泊を加えるとさらにゆったり楽しめます。

日帰りモデルプラン：

宿泊プラン：
貴船周辺の旅館や民宿に宿泊すれば、夜のライトアップ後にゆっくり温泉で癒され、翌朝は静かな貴船川沿いを散歩するという贅沢な時間が過ごせます。特に「貴船荘」や「右源太」など、紅葉と料理を堪能できる宿がおすすめです。

鞍馬寺の紅葉を120％楽しむための豆知識と裏技

鞍馬山ケーブルの運行状況を事前確認

鞍馬寺の境内は非常に広く、特に本殿までは急な坂道や階段を登る必要があります。そこで便利なのが「鞍馬山ケーブルカー（鞍馬山鋼索鉄道）」です。このケーブルカーは、仁王門から中腹の多宝塔までを約2分で結んでおり、体力に不安がある方や小さな子ども連れには非常に助かる存在です。

ただし、このケーブルは毎日運行しているわけではなく、定期点検や悪天候時には運休することがあります。特に紅葉シーズンは利用希望者が多く、混雑や臨時運休も予想されるため、事前に鞍馬寺の公式サイトやSNSで運行状況を確認しておくことが大切です。

また、ケーブルカーを利用すれば、多宝塔までショートカットできる分、体力を温存して奥の院や義経堂まで足を延ばすことも可能になります。所要時間を短縮しつつ、紅葉スポットを無理なく巡るには、ぜひこのケーブルを上手に活用してみてください。

運賃は大人200円（片道）、小学生以下は100円とリーズナブル。紅葉時期は行列になることもあるため、午前中の早い時間に利用するのがスムーズです。

鞍馬寺周辺の紅葉スポットも一緒に巡ろう

鞍馬寺を訪れたら、周辺の紅葉スポットにも足を延ばしてみましょう。特におすすめなのが以下の3か所です。

1. 由岐神社（鞍馬寺境内）
   　本殿へ向かう途中にあるこの神社は、重要文化財にも指定されている歴史ある建物。巨大な杉の木と赤いモミジのコントラストが美しく、静かな雰囲気の中で紅葉を楽しめます。撮影スポットとしても人気です。

2. 奥の院参道（木の根道）
   　義経が修行したと伝わる奥の院への道中には、木の根が地上に張り巡らされた神秘的な小道が広がります。秋にはその木の根に紅葉が舞い降り、まるで異世界に迷い込んだかのような感覚に。時間と体力に余裕がある方にはぜひ訪れてほしいスポットです。

3. 貴船神社・貴船川沿い
   　鞍馬寺から徒歩または叡山電鉄で1駅の場所にある貴船エリアも、紅葉の美しさで有名。特に貴船川沿いの遊歩道は、紅葉のアーチと水音が心地よい癒し空間です。

これらを組み合わせれば、ただ紅葉を見るだけではなく、**歴史・自然・神秘体験が一体となった“鞍馬紅葉旅”**が完成します。

歩きやすい服装と靴の選び方

鞍馬寺の紅葉を満喫するには、何よりも大切なのが「服装と靴」です。鞍馬山は標高が高く、境内も広大で、坂道・階段・山道が続きます。そのため、オシャレよりも機能性重視の服装がベストです。

靴は滑りにくいトレッキングシューズやスニーカーが推奨されます。特に雨の翌日などは参道がぬかるんでいることもあるため、靴底にしっかりグリップがあるものを選びましょう。ヒールや革靴、パンプスは危険です。

服装は、朝晩の冷え込みを想定して「脱ぎ着できる重ね着スタイル」が理想です。たとえば、薄手の長袖＋ウインドブレーカー、あるいはパーカー＋コンパクトダウンなどが便利です。手袋やネックウォーマーもあると安心です。

また、日中との寒暖差があるため、カバンには保温性のある飲み物や簡単なおやつ、絆創膏やポケットティッシュなどを入れておくと、ちょっとした不調にも対応できます。紅葉を安全かつ快適に楽しむために、準備は万全にしておきましょう。

写真映えするスポットと撮影テクニック

鞍馬寺には、写真映えする紅葉スポットがたくさんあります。せっかく訪れるなら、美しい瞬間をしっかり記録に残したいものです。以下はおすすめ撮影スポットとテクニックです。

おすすめスポット：

• 仁王門前の石段と紅葉のトンネル

• 多宝塔からの見下ろし構図

• 本殿金堂前の広場

• 由岐神社の鳥居と杉の木

• 奥の院への木の根道

撮影テクニック：

1. 逆光を活かす
   　朝や夕方の低い太陽光を使って、紅葉を透かすように撮ると色が鮮やかに写ります。

2. ローアングルで撮る
   　地面すれすれから見上げる構図で、モミジの赤が空に映えて迫力のある写真に。

3. 人を入れるとストーリー性UP
   　参拝する人の後ろ姿や、階段を上る風景を入れると、より情緒的な写真になります。

4. 雨上がりはチャンス
   　濡れた石段や葉のツヤが光を反射して、紅葉が一層鮮やかに写るため、あえて雨の翌日を狙うのもアリです。

スマホでも十分綺麗に撮れる時代ですが、望遠や広角機能を使いこなすと、ぐっとレベルの高い一枚に仕上がります。

鞍馬温泉で締める癒しの紅葉旅コース

紅葉散策で歩き疲れた体を癒すには、「鞍馬温泉」がぴったりです。鞍馬駅から徒歩10分ほどの距離にあり、露天風呂からは鞍馬山の自然を一望できる贅沢なロケーション。秋の紅葉シーズンには、湯船に浸かりながらモミジの色づきを楽しむこともできます。

日帰り入浴も可能で、料金は大人1500円前後（※要確認）。露天風呂のほかに内風呂やサウナもあり、観光の締めくくりとして最適です。タオルのレンタルもあるため、手ぶらでも立ち寄れます。

温泉の成分は「単純硫黄泉」で、筋肉痛や冷え性に効果があると言われています。紅葉狩りで疲れた足腰をじっくり癒し、体の芯までポカポカに。館内には食事処もあるので、お風呂上がりに地元料理や温かいお蕎麦を楽しむこともできます。

温泉で体を温めた後は、再び叡山電鉄に乗って京都市内へ。1日中歩き回っても、最後にしっかり癒されて帰れるという点で、鞍馬温泉は紅葉旅の“ごほうびスポット”としてぜひ組み込みたい場所です。

📝 記事まとめ｜鞍馬寺の紅葉を100％楽しむために

鞍馬寺の紅葉は、京都の秋を代表する風景のひとつです。見頃は例年11月中旬から下旬にかけてで、標高差を活かしたグラデーションの美しさや、歴史ある建造物と紅葉の融合が訪れる人々を魅了します。

2025年は例年よりも冷え込みが早まると予想されており、11月10日ごろから色づきが本格化する見込みです。叡山電鉄を利用することでアクセスも便利で、朝の早い時間に訪れることで混雑を避けられます。駐車場は少ないため、公共交通機関の利用が推奨されます。

鞍馬寺自体ではライトアップは行われませんが、隣接する貴船神社では夜間ライトアップイベントが開催される可能性が高く、鞍馬・貴船エリアを1日で満喫するプランもおすすめです。

また、鞍馬温泉での入浴を旅の締めくくりにすれば、心も体もリフレッシュできる秋の1日となるでしょう。服装や持ち物にも気を配り、安全で快適な紅葉旅を楽しんでください。