「温泉に行きたいけど、どこかゆったりできて景色もいい場所はないかな…」
そんなあなたにおすすめしたいのが、山梨県にある話題の絶景温泉スポット「ほったらかし温泉」です。
富士山や甲府盆地を望む開放感たっぷりの露天風呂。朝焼けに包まれる「日の出風呂」、星空の下で浸かる「星空風呂」、そして地元グルメとの組み合わせで、心も体も大満足の旅になること間違いなし。
この記事では、ほったらかし温泉の楽しみ方からアクセス、周辺スポットまで、初めての方でも安心して訪れられるよう詳しくご紹介します。
癒しの旅の参考に、ぜひ最後まで読んでくださいね。
ほったらかし温泉とは?その魅力と歴史
絶景が楽しめる露天風呂の秘密
山梨県山梨市に位置する「ほったらかし温泉」は、標高約700メートルの高台にある絶景の露天風呂が魅力の温泉施設です。目の前には甲府盆地が広がり、天気が良ければ遠くに富士山の姿も見える、まさに“自然のパノラマビュー”を楽しめる場所。温泉そのものが「景色と一体化している」と言っても過言ではありません。
特に「こっちの湯」と「あっちの湯」という2つの露天風呂があり、それぞれ違った風景と雰囲気を持っています。「こっちの湯」は昔ながらの趣があり、「あっちの湯」は広くて開放的。どちらも雄大な景色とともに温泉に浸かることができ、まるで空中に浮いているような感覚すら味わえます。
建物は木材や自然素材をふんだんに使っており、周囲の自然と調和しているのも魅力の一つ。人工的な装飾を極力排除した設計が、温泉本来の心地よさを引き立ててくれます。まさに“手を加えすぎない”からこその贅沢さがここにはあります。
日々の喧騒から離れて、目の前に広がる絶景に心をゆだねる時間――それがほったらかし温泉最大の魅力です。
ほったらかし温泉のユニークなネーミングの由来
「ほったらかし温泉」という名前を初めて聞いた人は、そのユニークさに思わずクスッと笑ってしまうかもしれません。「なんでそんな名前?」と気になるところですが、実はこの名前には面白い背景があります。
もともとこの温泉は、地元の人たちの手によって作られた“半手作り”のような施設でした。最初の頃は管理人が常駐しているわけでもなく、設備も最小限。入浴後は勝手にお金を箱に入れていくという、まさに“ほったらかし”状態。それが地元の人たちの間で話題になり、いつの間にか「ほったらかし温泉」という名前で呼ばれるようになったのです。
現在では設備も整えられ、スタッフも常駐していますが、その「自由な雰囲気」は今も健在。施設内には細かいルールが少なく、のびのびと過ごせる環境が整っています。ネーミングの面白さと、実際のリラックス感が見事にリンクしているのが、訪れた人の心をつかむポイントでしょう。
地元の人にも愛される理由
ほったらかし温泉は観光客に人気なだけでなく、地元の人たちからも長年愛されてきた温泉です。その理由の一つが「気取らない空間作り」。観光地にありがちな“商業感”がなく、素朴で自然体の雰囲気が残っているため、何度も通いたくなるのです。
また、地元の新鮮な食材を使った軽食スタンドや、お土産コーナーなども充実。特に温泉名物「温玉あげ」は、地元の人たちが太鼓判を押す美味しさで、訪れたら必ず食べてほしい一品です。
加えて、営業時間が朝早くから夜遅くまでと幅広いのも嬉しいポイント。仕事終わりにふらっと立ち寄る人も多く、生活の一部として温泉を取り入れている様子が伺えます。観光と地元の日常が共存している稀有な場所、それがほったらかし温泉なのです。
四季折々の景色と温泉の関係
ほったらかし温泉は、四季を通じてまったく違う景色が楽しめるのも魅力の一つ。春は桜と新緑、夏は澄んだ青空と夜空の星、秋は紅葉、そして冬は雪化粧と霧の幻想的な世界…。どの季節に訪れても、その時だけの特別な風景があなたを迎えてくれます。
特におすすめなのは冬。冷たい外気とあたたかい温泉のコントラストが体に心地よく、白い息を吐きながらの入浴は、なんとも贅沢な時間です。また、露天風呂から見える雪景色や、朝焼けに染まる富士山の美しさは一見の価値あり。
季節ごとの景色は公式SNSなどでも紹介されているので、訪れる前にチェックしておくとベストなタイミングが狙えます。カメラ好きの方は、四季の風景を収めに何度も通いたくなるはずです。
温泉の泉質と健康効果
ほったらかし温泉の泉質は、アルカリ性単純温泉。無色透明でクセが少なく、肌にやさしいのが特徴です。アルカリ性の湯は古い角質を落とす「美肌効果」が期待できるため、特に女性に人気。また、筋肉痛や関節痛、冷え性、疲労回復にも効果があるとされています。
湯ざわりはとろっとしていて、まるで“天然の化粧水”に浸かっているような感覚。お風呂上がりは肌がしっとりスベスベになり、入浴後もしばらくポカポカ感が続きます。
泉温は42〜43度とちょうど良い温かさで、長時間ゆっくり浸かるのにも向いています。熱すぎずぬるすぎず、誰にでも心地よい湯加減が嬉しいところです。自然の中で、体の内側からじんわり温まりながらリラックスできる――それがこの温泉の真骨頂です。
おすすめの入浴時間と絶景スポット
朝日を浴びながらの「日の出風呂」
ほったらかし温泉で一番人気の時間帯といえば、なんといっても「日の出風呂」。開店はなんと日の出時刻に合わせて変動し、早朝5時台から営業していることも。まだ空が暗いうちから訪れ、露天風呂に浸かりながら少しずつ空が明るくなっていくのを眺める…そんな非日常体験ができます。
特に「あっちの湯」は東向きに設計されており、湯船から真正面に朝日を拝むことができる絶好のロケーション。雲ひとつない朝には、真っ赤な太陽が甲府盆地を照らしながら昇ってくる様子がまるで映画のワンシーンのようです。
この「日の出風呂」は、寒い季節ほど感動が倍増します。冬の澄んだ空気と朝焼けのコントラスト、そして湯気の立つお風呂は、まさに“早起きして良かった”と思わせてくれる体験です。温泉と一緒に訪れる価値をグッと高めてくれる、この時間帯はぜひ一度体験してみてください。
夜景が楽しめる「星空風呂」
一方で、夜に訪れるとまったく違う表情を見せてくれるのが、ほったらかし温泉のもう一つの魅力。甲府盆地の夜景を見下ろしながら入浴できる“星空風呂”は、昼間とは違った幻想的な世界を味わえます。
特に晴れた日には満天の星空が頭上に広がり、まるでプラネタリウムの中にいるような感覚に。空を見上げながら湯に浸かると、自分が自然の一部になったような気持ちになります。周囲に高い建物がないため、視界を遮るものがなく、星がとても綺麗に見えるのです。
また、夜の「こっちの湯」は落ち着いた照明が印象的で、大人の雰囲気が漂います。昼間のにぎやかさが落ち着き、静かに自分と向き合える贅沢な時間が過ごせます。カップルや夫婦での訪問にもおすすめ。ロマンチックな思い出になること間違いなしです。
富士山を眺めるベストポジション
「ほったらかし温泉と言えば富士山!」という声も多いほど、ここでは見事な富士山の眺めを楽しめます。特に晴れた日の午前中は空気が澄んでおり、湯船から富士山の全景がくっきりと見えることが多いです。
ベストポジションは「あっちの湯」の上段にある露天エリア。目の前が開けていて、まるで湯船のすぐ先に富士山がそびえているかのような迫力があります。また、雪化粧をした冬の富士山は特に美しく、日本らしさを強く感じられる瞬間です。
富士山が見える時間帯としては、朝〜午前中がベスト。午後になると雲がかかりやすくなるため、富士山を拝みたいなら早めの時間帯がおすすめです。スマホやカメラを忘れずに、絶景を記録に残してくださいね。
季節ごとの見どころ
ほったらかし温泉は四季を通じて楽しめる場所です。春は桜と新緑が広がり、ポカポカした陽気の中でのんびり入浴できます。桜の花びらが風に舞いながら湯船に浮かぶ光景は、まさに日本ならではの風情です。
夏は朝夕が特におすすめ。日中は暑さが厳しいですが、朝の涼しさや夜の星空は格別です。虫の鳴き声や風の音を聞きながら浸かる温泉は、五感が癒される極上のひととき。
秋には紅葉が見ごろを迎え、赤や黄色に染まった山々が広がります。紅葉と富士山の競演を望める、年に一度の贅沢な時間です。冬は雪景色と温泉の相性が最高。霧がかかる朝の時間帯は、幻想的な景色を演出してくれます。
このように、訪れるたびに違う表情を見せてくれるのがほったらかし温泉の魅力。何度行っても飽きません。
写真映えスポット特集
SNSや旅の思い出として写真を撮るなら、いくつかの「映えスポット」は外せません。まず一番人気は、「あっちの湯」から見下ろす甲府盆地の景色。特に朝焼けや夕暮れ時のグラデーション空は、写真でも感動が伝わるほど美しいです。
また、敷地内にある「展望デッキ」もおすすめ。温泉から出たあとに立ち寄れば、湯上がりの余韻とともに絶景が楽しめます。夜景が美しいタイミングでの撮影も◎。
温泉名物「温玉あげ」を持った写真も人気。シンプルながら可愛らしいビジュアルで、手軽にSNS映えします。さらに施設の看板や、レトロな外観の売店も旅の雰囲気を盛り上げてくれる背景になります。
写真を撮る際は、他のお客さんのプライバシーに配慮することも大切です。人が少ない早朝や、温泉から上がった後の時間帯を狙うと、ゆっくり撮影ができます。
周辺のグルメ&観光スポット
名物「温玉あげ」を堪能しよう
ほったらかし温泉に来たら、絶対に外せないグルメが「温玉あげ」です。これは温泉卵を丸ごと揚げたシンプルながらクセになる一品で、外はカリッと、中はトロッとした食感がたまりません。一口食べると、濃厚な黄身が口の中に広がり、ほんのり塩味が効いていて、まるで“とろける幸せ”を味わっているよう。
売店では1個200円ほどで購入でき、揚げたてを提供してくれるため、温泉から上がったあとに食べるのが最高のタイミング。冬の寒い日に、湯上がりに食べる温玉あげとホットドリンクの組み合わせは、体の芯からあたたまる幸せな瞬間です。
持ち帰りはできないので、その場でいただくのが鉄則。InstagramなどのSNSでは、「#温玉あげ」でたくさんの投稿が見られるほど人気のスナックグルメ。ほったらかし温泉を訪れた記念に、写真に収める人も多いんです。
地元の味を気軽に楽しめるこの温玉あげ、まさに“旅グルメ”の代表格です。訪問時にはぜひお試しください!
甲府名物「ほうとう」グルメ巡り
山梨といえば「ほうとう」。太めのうどんにかぼちゃや季節の野菜をたっぷり入れた味噌仕立ての郷土料理で、地元の人にも観光客にも大人気です。ほったらかし温泉から車で10〜15分圏内にも、評判の良いほうとう専門店が点在しています。
なかでもおすすめは「小作(こさく)」という老舗。大きなかぼちゃの塊やきのこ、ごぼうなど具だくさんで、ボリューム満点なのに優しい味わい。冷えた体を一気に温めてくれる一杯です。1人前でお腹いっぱいになるので、ランチにもぴったり。
「ほうとう不動」など他の人気店もそれぞれに特徴があり、スープの濃さや麺のコシの違いを食べ比べるのも楽しいですよ。また、最近ではチーズやカレー風味などのアレンジほうとうも登場し、若い世代にも好評です。
旅の楽しみのひとつは“その土地ならではの味”。山梨ならではの“あったか麺グルメ”をぜひご堪能ください。
ワイナリー巡りで山梨ワインを味わう
山梨県は日本屈指のワインの産地として知られています。実は、ほったらかし温泉のある山梨市は「勝沼ワインエリア」に近く、車で20〜30分圏内には大小さまざまなワイナリーが点在しています。温泉でリラックスした後は、ワインでほろ酔い気分を楽しむのもおすすめです。
特に「シャトー勝沼」や「グレイスワイン」などの有名ワイナリーでは、見学ツアーや試飲体験が充実。醸造所の内部を案内してくれたり、プロのソムリエがワインの解説をしてくれるなど、初心者でも楽しめる内容になっています。
白ワインは甲州種を使ったスッキリした味わいが特徴で、和食との相性も抜群。お土産に小瓶のワインを購入するのも良い思い出になります。
電車移動の方には、最寄り駅から送迎サービスを行っているワイナリーもあるので、事前に調べておくと便利。お酒好きにはたまらない、もう一つの“山梨の魅力”を発見できます。
フルーツ狩り体験(桃・ぶどう)
山梨県はフルーツ王国としても知られており、季節ごとに様々な果物狩りが楽しめます。特に人気なのが、夏の「桃狩り」と秋の「ぶどう狩り」。ほったらかし温泉周辺にも果樹園が点在しており、温泉とセットでフルーツ体験ができるのが嬉しいポイントです。
桃狩りのベストシーズンは7月中旬〜8月中旬。完熟した桃を自分の手で収穫し、その場でかじる体験は格別。みずみずしくて甘〜い桃の味は、スーパーで買うものとはまるで違います。ぶどう狩りは8月下旬〜10月頃まで楽しめ、巨峰やシャインマスカットなどの高級品種も対象になっている果樹園が多いです。
「萩原フルーツ農園」や「笛吹フルーツ公園」など、観光客向けに整備されたスポットも多く、家族連れでも安心して楽しめます。また、冷やした桃やぶどうをその場で提供してくれる農園もあり、暑い日には特におすすめです。
旅先で自然と触れ合えるこの体験は、お子さま連れにも大人気。温泉で癒された後は、旬の味覚でお腹も心も満たしましょう。
近くの絶景スポット「笛吹川フルーツ公園」
ほったらかし温泉から車で5分ほどの場所にある「笛吹川フルーツ公園」は、地元民も観光客も訪れる人気のレジャースポット。標高の高い位置にあるため、ここからも甲府盆地と富士山を一望できます。広々とした園内には四季折々の果樹や花が植えられ、散歩をするだけでも気持ちがいい場所です。
特に夜景が素晴らしく、「新日本三大夜景」のひとつにも選ばれているほど。夜の時間帯には、ほったらかし温泉とあわせて訪れる人が多く、デートスポットとしても人気があります。
園内には遊具や噴水広場、足湯やカフェもあり、お子さま連れにも優しい施設。春には桜やチューリップ、秋には紅葉と、どの季節に行っても楽しめるのが魅力です。
また、地域のイベントやマルシェも頻繁に開催されており、地元グルメや特産品も楽しめます。温泉だけではなく、自然と景色、そして地元の空気に触れられる貴重なスポットです。
アクセスと利用情報まとめ
車・公共交通機関での行き方
ほったらかし温泉は山梨県山梨市にあり、首都圏からの日帰り旅行先としても人気です。車でのアクセスがもっとも便利で、中央自動車道「勝沼IC」または「一宮御坂IC」から約25〜30分ほどで到着します。高速道路を降りてからは山道が続きますが、案内看板も多く、初めての方でも迷いにくいです。
公共交通機関を利用する場合は、JR中央本線「山梨市駅」で下車し、そこからタクシーで約10分。バスは本数が少なく、観光シーズンや朝晩の時間帯は運行がないこともあるため、駅からはタクシー利用が現実的です。駅前にはタクシー乗り場もあり、アクセスに困ることは少ないでしょう。
週末や観光シーズンは道路が混雑することもあるので、余裕を持ったスケジュールを組むのがベストです。日帰りも可能ですが、周辺観光とセットで宿泊プランもおすすめですよ。
駐車場情報と注意点
ほったらかし温泉には広めの無料駐車場が完備されており、およそ200台以上が停められます。施設の手前と奥に複数の駐車エリアが分かれていて、観光シーズンや週末でも比較的スムーズに駐車できるのが嬉しいポイントです。
ただし、早朝の「日の出風呂」や夜の「星空風呂」が人気の時間帯には混雑することが多く、開店時間の30分前から来る人も珍しくありません。確実に良いポジションで景色を楽しみたい方は、早めの到着を心がけましょう。
また、駐車場は舗装されていない砂利道の場所もあります。雨の日や雪の日は足元がぬかるむことがあるので、歩きやすい靴を選ぶことが大切です。暗い時間帯は足元が見えにくくなるため、車のライトやスマホのライトも活用しましょう。
駐車場内ではアイドリングストップを心がけ、周囲の迷惑にならないようにマナーを守って利用してくださいね。
営業時間と料金
ほったらかし温泉の営業時間は「日の出から22:00(最終受付21:30)」まで。日の出時間に合わせて営業を開始するというユニークなスタイルで、季節によって開店時間が変動します。例えば、夏は朝4時台、冬は6時台に開くこともあります。
入浴料は以下の通り(2025年2月現在):
区分 | 料金(税込) |
---|---|
大人(中学生以上) | 900円 |
小人(小学生) | 400円 |
小学生未満 | 無料 |
支払いは現金がメインですが、一部電子マネーに対応している売店もあります。入浴券は券売機で購入し、入口でスタッフに渡すスタイルです。
タオルやバスタオルは持参がベストですが、忘れても売店で購入やレンタルが可能なので安心です。
混雑を避けるおすすめの時間帯
人気の温泉地だけに、ほったらかし温泉は週末や連休、観光シーズンになると多くの人でにぎわいます。特に混雑するのは、土日の10時〜15時頃。広々とした露天風呂ですが、人が多いとゆっくり景色を楽しめないこともあります。
比較的空いているのは、早朝の開店直後と、夜の20時以降です。朝は「日の出風呂」目的の方が多いですが、景色を堪能しながら静かに入浴できます。夜は夜景と星空を楽しめるうえ、人も少なく落ち着いた雰囲気です。
また、平日は全体的に混雑が緩やかなので、可能であれば平日の訪問が断然おすすめ。お風呂から出たあとにベンチに座ってのんびり景色を見るなど、ゆったりと過ごせるのが魅力です。
混雑状況は公式サイトやSNSでも随時案内されているので、訪問前にチェックすると安心ですよ。
予約は必要?便利なサービス情報
ほったらかし温泉は予約不要・事前申し込みなしで利用できる温泉施設です。誰でも気軽に立ち寄れるのが嬉しいポイントですが、そのぶん混雑時には待ち時間が発生することもあります。ただし、入場制限がかかるようなことは基本的にありません。
タオルやアメニティは最小限の用意となっており、持参が基本スタイル。ただ、売店でタオルや歯ブラシ、スキンケアグッズなども販売しているので、手ぶらでも最低限は問題なしです。
ロッカーや脱衣所は清潔に保たれており、貴重品用の小型ロッカーも完備されています。シャワー付きの洗い場は数が限られているため、混雑時は順番を待つこともありますが、回転は比較的早めです。
館内には軽食コーナーや売店もあり、「温玉あげ」や地元の飲み物、アイスクリームなどの販売が好評。施設の最新情報は公式ホームページやX(旧Twitter)などで随時発信されていますので、訪問前にチェックしておくと安心です。
ほったらかし温泉を最大限に楽しむための豆知識
必要な持ち物リスト
ほったらかし温泉はシンプルな施設設計になっているため、基本的にタオルやアメニティ類は持参が基本です。以下が、訪問時に持っていくと便利な持ち物リストです:
持ち物 | 理由・ポイント |
---|---|
フェイスタオル | 入浴中に使用。売店で購入も可能。 |
バスタオル | 湯上がりに体を拭く用。レンタルはないので注意。 |
シャンプー・ボディソープ | 備え付けはあるが、お気に入りを使いたい人向け。 |
ヘアブラシ・保湿アイテム | 湯上がりのケアに。乾燥する季節は特にあると便利。 |
サンダルやスリッパ | 駐車場や売店の移動時に便利。 |
飲み物(水) | 湯上がりに水分補給。自販機もあるが持参が安心。 |
温泉に浸かったあと、体が温まり続けて汗をかくこともあるので、着替えのインナーがあると快適に過ごせます。山の上で風が強い日もあるため、羽織れる上着も1枚あると重宝しますよ。
入浴マナーとルール
ほったらかし温泉では「ほったらかし」という名前から連想されがちな“自由すぎる”イメージとは裏腹に、基本的な入浴マナーはしっかりと守ることが求められています。
まず大切なのは、洗い場を占領しないこと。洗い場の数は限られているため、使ったらすぐに譲るのがマナーです。シャワーの水しぶきが他人にかからないように気を配るのも忘れずに。
また、湯船にはタオルを入れない、髪が長い人はまとめるなど、他の入浴者への配慮が求められます。大声での会話やスマホの使用は禁止されており、静かに景色と湯を楽しむのがこの温泉のスタイルです。
写真撮影に関しても、浴場内は完全禁止。外のデッキや売店付近ではOKですが、他のお客さんが写り込まないように注意しましょう。
ゆったりとした雰囲気をみんなで守るためにも、基本マナーをしっかり守って楽しみましょう。
リラックス効果を高める入り方
温泉の効果をしっかりと感じたいなら、入浴方法にも少しだけ気を配ってみましょう。まず、入浴前には体を洗ってから湯船に入ることが大前提です。これはマナーであると同時に、温泉成分の吸収をよくする意味もあります。
最初は短めに3〜5分ほど入浴し、いったん湯から出て休憩を挟むと、血行がゆるやかに促進されてのぼせにくくなります。その後、再度入浴すれば、身体の芯から温まり、湯冷めもしにくくなります。
また、露天風呂では目を閉じて深呼吸をしながら景色を味わうことで、心もリラックス。瞑想のような感覚で、日常のストレスを一気に解き放つことができます。
風が心地よく感じられる日には、半身浴スタイルでじっくりと湯につかるのもおすすめ。入浴時間はトータルで20分前後を目安にし、こまめな水分補給も忘れずに行いましょう。
天候別の楽しみ方
ほったらかし温泉は晴れの日だけでなく、雨の日や雪の日でもそれぞれに魅力があります。たとえば雨の日は、湯船にポツポツと雨が落ちる音をBGMにする“天然のリラクゼーション”が楽しめます。景色はやや霞みますが、それがまた幻想的。
雪の日は、白銀の世界と湯気に包まれた露天風呂という“非日常”の演出。富士山が雪と雲に囲まれて現れる瞬間は、写真には収まりきらないほどの美しさです。
曇りや霧の日も実はおすすめ。甲府盆地が雲海のように見えるタイミングがあり、まるで“空の上の温泉”に入っているような気分になります。
もちろん、天気に合わせた服装や防寒対策は必要ですが、どんな天気でも「今日はどんな景色だろう?」というワクワク感が味わえるのがほったらかし温泉の醍醐味です。
おすすめの宿泊先と周辺宿情報
ほったらかし温泉は基本的に日帰り温泉施設ですが、周辺には宿泊できる宿やホテルも充実しています。車で5〜10分圏内には、温泉付きの旅館や、リーズナブルなビジネスホテルまでさまざま。
中でも人気なのが「フルーツパーク富士屋ホテル」。笛吹川フルーツ公園内にあるリゾート感あふれるホテルで、全室から甲府盆地の夜景が望める絶好のロケーション。施設内にも温泉があり、食事も地元の食材を使った本格的なものが提供されます。
また、コテージやグランピング施設も登場しており、自然の中で泊まりながら温泉を楽しむという新しい旅のスタイルも注目されています。温泉を朝と夜の2回楽しむには、やはり宿泊が便利。
宿泊をセットにすれば、よりゆったりとした時間が過ごせますし、地元のワインや郷土料理も堪能できます。癒しと満足を両立させたい方には、宿泊+温泉のプランが断然おすすめです。
まとめ
ほったらかし温泉は、ただのお風呂ではありません。
富士山や甲府盆地を望む絶景の中で、心も体も解き放たれる、まるで“自然と一体になれる場所”です。
早朝の「日の出風呂」では、目覚めとともに黄金色の朝日を浴びながら一日を始められますし、夜の「星空風呂」では、静寂の中に満天の星が瞬き、心をそっと癒してくれます。春夏秋冬、それぞれに違った魅力があり、何度でも訪れたくなるリピーターが多いのも納得です。
さらに、名物「温玉あげ」や地元グルメ「ほうとう」、勝沼のワイナリーや果物狩りなど、温泉周辺には魅力的な体験がぎゅっと詰まっています。アクセスのしやすさ、設備の使いやすさ、そして何より“ほどよい自由さ”が、気取らない癒しの時間を演出してくれます。
ほったらかし温泉は、「何もしない」を楽しめる最高の場所。
日々の忙しさをちょっと忘れて、自分と向き合う贅沢な時間を過ごしてみませんか?
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